施工テストその2
白河です。先日またメーカーさんの施工テストに行ってまいりました!
毎回特殊なクロスを貼るのですが、今回も同じく、植物の茎(百合とおっしゃっていました。ほんま?)を壁紙表面に張り付けて天然素材の質感と高級感を持たせた商品でした。発売前なので写真はありませんが、まあまあ施工難易度高いです💧着色してあるので青系や黄色系などカラフルです。
テストなんで色々試すのですが、普通のクロス感覚では無理で、一般的にはオープンタイムと言って糊をつけてから時間を置くとクロスが柔らかくなっていきます。水分が浸透することによってそうなるのですが、この茎のクロスは全く変化致しません(*_*)一時間置いてみたものも硬いままです。一日置けばもう少し変わるかもしれませんが、そこまでしないと貼れないとすると、商品としてどうなのかとか思います。
付け加えて標準の状態がめっちゃ固い、折り曲げると割れます💧それを柱に貼ったり、曲げてみたりと無理やりでも貼ってみましたが、表面が剥離したりと全然ダメでした。
結果、この商品に関しては糊を専用品、平面のみ、ジョイントは重ね切り不可、突きつけ推奨ということでフィードバック致しました。
肝は糊の選定ですね~。あとは繊細な部分ありますが、予備知識あれば対応できる商品です。
お次はオーガニックコットンの織物クロス!個人的にはいい風合いだなあと思いましたが、いざ貼ってみるとめっちゃ手ごわい💧💧
単色の柄なし凹凸なしなので難しいのは想定していましたが、ジョイントをカットすると織られた布が微妙にほつれることで、その糸が白く光りジョイントがまるわかりです。あらかじめカットしてから突合せ、重ね切りのやり方を変える、カッターの角度、種類も試しましたがましにはなりますがどれもイマイチ。
答えはジョイント不可の(してもいいけどやめたほうがいい)壁の造作時にジョイント目地を作ってそこに差し込んで納める方法を推奨しました。貼り替えならクロスの幅を超えないピッチで見切り部材を取り付けるとかですね。
他にも数点貼りましたが和紙なんかは特に問題ありませんので癖を見るくらいでした。前回貼った金箔のその後もチェックして変化を確認しておきます。
貼ってすぐ終わりじゃないのがクロス貼りの難しいところなんですよね。糊が乾いていくと縮んで変化していくので(一般的には)、材料を理解していないと大変なことになりかねません。
次回はロクタ和紙というのを貼ってきます!ヒマラヤの標高3000mくらいのところで作られているそうです( ゚Д゚)
いろいろ自分の家に貼ってみたいですが、いかんせん高価なものばかりなのでご予算のある現場でしかお目にかかれません。もう少し安くなればいいのにと思いますね。
ちなみにこの施工テスト、カタログに付属している冊子の施工要領書になるので責任重大です(*_*)